2005年08月17日

兄上?


涼:………あれ? 兄上。
 兄上ではないかッ。
  あれれ?
 なんじゃ、私、どうなっておるんじゃ?





夢でも?





桜木:(くすくす笑いながら)
   ホラ………また、寝ぼけて。
  立ったまま眠れるなんて、あなたくらいですよ。

   可愛い涼。愛しい涼。私の一番大切な涼!

  ………兄上ですよゥ。わかりますかァ?
   (おどけた風に言って、笑いながら首を傾けてみせる)





わかるよ!






涼:もうッ。お………おからかい召されるなッ!

  この私に、兄上がわからんようになることなぞ、
 金輪際あるものかッ!

  ふぅむゥ。でも、なんじゃかな、このじゃらんじゃらんした
 恰好は!
  <オモテ>の新しい趣向かの?
 それならば、有坂に一言言うてやらにゃあならん。
  まるで、これじゃあ………これじゃあ、の………

 (ふと、ニコニコしている兄を見て、一気に、頬を赤らめた………)

  うぅむ、そのぅ、なんでもないよ。

  いや、うにゅにゅなのじゃよ。
 うにゅにゅ…………





兄上の





桜木:(微笑みながら、耳にそっと囁くように)………あにうえの、お嫁さん?

涼:(カッと襟足まで真っ赤になって、飛び上がった!)
  あッ、あわわ………ッ!わわッ!

   き、急に何を仰るのじゃ!
  も、もぉッ、び、びっくりするのじゃッ。
   やや、やめて下されよゥッ!
  (全身、湯気をあげるように、真っ赤に!)


桜木:(切なげに微笑みながら)
   どうして?

   ずっと小さい頃から、そう言ってくれていたのに。
    大きくなって、心が変わってしまったかな?
   大きくなって………綺麗になって。

    涼。私はね。いつでも変わらず、あなたが、世界で、
   一番好きだよ………!






どうして?







涼:(覗き込まれて、心臓がはじけそう………ッ! 
   息をするのも、切ない思いだ!)

   あ………あぁ。もちろんッ。
    もちろんじゃよ、兄上。
   私もじゃ。私もの。
    世界で一番、兄上が好きじゃ。
   兄上が、世界で一番、大好きで大切。
   兄上が、世界で一番、綺麗で、お強くて、尊くて………ッ。
    とにかく、兄上さえ笑って下さるなら、
   私は、この世なんぞ、あってもなくても良いのじゃよ!

    ………でも、私では兄上に釣り合わぬもの。

   兄上は十文字の主さまじゃし。
    私は………私のこの身は、姉上とも違う。
   私は………





関係ない





桜木:(涼の腰を、ぐいと抱き取って。
     そっと、重ねる、唇………!)

    私の…………愛しい涼。大好きな涼。
   私たちの間で、言葉や摂理が無意味であることなら、
    あなたが一番良く知っているはずだよ?

   涼、涼。
    あなた以外に、私が、誰を欲したりするものか!





あぁ、兄上!





涼:(ウットリとなって、身を預ける………!)

    兄上………兄上ッ!

   あぁ、もぅ、私………
    このまま死んでも、良いのになァ………ッ!





そんなに






イサク:ほら…………そんな可愛い言葉も、
     口にできるのに。

    どうして、その寝言の相手が、
     「兄上」なのか………

    どうにも、理解に苦しみますな。


涼:(耳に入ってきた声に、氷水でもかけられたように、
   一気一瞬にして目が醒めたッ!)

    ゲ…………ッッッッッッ!





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ニックネーム オートマタ・ファクトリー at 05:29| Comment(0) | TrackBack(0) | イサク居室
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